<%@LANGUAGE="JAVASCRIPT" CODEPAGE="932"%> 詰替えインクの巻
   
   
   

 

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hpプロッター 詰替インク(黒)の巻
(06/12)

06/24 サンプル画像を追加しました


そびえるカートリッジの塔
 中古のプロッタを扱っておりますと、動作チェックやらなんやらと、沢山のインクカートリッジを使用します。おかげでいつも空カートリッジが山積みです。皆様はどうでしょうか?

 あまりプロッタの使用頻度が高くない場合はいいとして、やはり使用済みカートリッジが1個・2個と捨て置かれているのではないでしょうか。弊社でも 倉庫を片付けますと、大抵山のような使用済みカートリッジが発掘(?)されます。左の写真はその一角です。これが一個4,000円近い消耗品である事を思い出すと、ちょっと恐ろしいですね。

 さて、担当は大量に廃棄される空カートリッジを見つめながら、なんとかこれを再利用できない物かと考えておりました。インクジェットプリンタ用の詰替え商品は数社から販売されておりますが、プロッタ対応を明記している製品はほとんどありません。明記していても実際仕事に使えるかは別です。特に、ニーズの高いdj430用カートリッジをなんとかしたいところです。数社の商品を試した結果、純正にも劣らない、十分出図業務に利用できるクオリティのインクを見つける事が出来ました。

 今回、その詰替えの手順と、実際の印字結果を見ていただきたいと思います。

 尚、詰替えに対応するプロッタは、hp社の下記機種となります。


hp51640a
カートリッジ
dj230
dj250c
dj330
dj350
dj430
dj450c
hp51645a
カートリッジ
dj700
dj750c
dj750c+



1.

今回詰替えするインクカートリッジのhp51645aです。
dj430のhp51640aも詰替え手順は全く同じです。

試しに振ってみても空に近い為インクの音はしません。

2.

詰替え前、ほぼ空のカートリッジの
乾燥重量は約90g
3.

では、詰替えましょう。
インク吸入口を覆っているシールを外します。

4.

カッターを使って、シールを
綺麗にむきましょう。
シールの下にある、透明なゴム層には
傷をつけないように注意します。
5.

大体こんな感じになります。
小さな金属製の玉が栓です。

6.

金属のボールを押して、
本体内に落とします。
7.

インクを注入します。
あまり勢いをつけると逆流しますので注意です。

8.

インクを注入したら、
換わりのプラスチックボールを埋めます。
押しすぎて落とさないように、これも注意です。
9.

念を入れて テープで密封もしてしまいましょう。
テープはしっかりと張ります。
10.

インク注入後の重量です。
11.

カートリッジ内部の内圧を安定させる為に、インクがたれなくなるまで、
この状態で放置します。大体30秒〜2分程度。

確実に漏れなくなるまでは、 何度も繰り返してください。 ここが一番大切です。
たれるのが止まらないと、プロッタを損傷してしまう場合もあります。

内圧が安定したら、インクヘッドの先端を濡らしたティッシュなどで拭いて、
こびりついたインクの塊などを綺麗に清掃します。

これで完了です。慣れれば全工程で10分から15分程度でしょうか。

さぁ、印刷結果です!!
詰替える前のカートリッジ
詰替えた後のカートリッジ
サンプル1(約254KB 150dpi)
サンプル2(約405KB 600dpi)
サンプル1(254KB 150dpi)
サンプル2(365KB 600dpi)

テスト環境
プロッタ hp designjet700
用紙 普通紙(一般的なA3コピー用紙)
モード 標準

詰替えのコツ
1. 完全に使い切り、しばらく放置してあったカートリッジは使わない。
  ヘッド内のインクが乾燥し、ノズルが詰まっている場合があります。折角詰替えても、綺麗に印刷が出来ないかもしれません。使い終わったカートリッジは、ヘッド部分にテープなどをあてて、乾燥を防いで保存しましょう。
   
2. マジックなどで、詰替えた回数を書く
  白い油性マジックなどで、詰替えた回数を記入しておきましょう。本当によく忘れてしまいます。
   
3. 詰替える前には、汚れても大丈夫な格好をする。
  慣れると汚れる事はありませんが、服についたりすると面倒です。顔料系インクは洗濯でもなかなか落ちません。




◆結果

 一目見ていただけばおわかりの通り、印刷品質の違いはほとんどありません。これは純正に近い高品質顔料系インクを詰替えに使用しているからです。hp製品最大の利点である、クッキリハッキリの線画品質もそのままです。このカートリッジは、大体4〜5回程度の詰替えが出来るほどの耐久性があります。

  慣れれば手間は15分、価格は新品インクカートリッジの約1/3、カートリッジを捨ててしまう前に、一度お試しになられませんか?

5回交換した場合の比較

カートリッジ
1回
2回
3回
4回
5回
合計
hp51645a純正
\3,400
\3,400
\3,400
\3,400
\3,400
\17,000
hp51640a純正
\3,800
\3,800
\3,800
\3,800
\3,800
\19,000
詰替え(5回分)
\1,000

\1,000

\1,000
\1,000
\1,000
\5,000


hpプロッタ用詰替えパック
価格
hpプロッタ用詰替えインク1個
( 1回分 )
¥1,400
hpプロッタ用詰替えインク5個
( 5回分 )
\5,000
hpプロッタ用詰替えインク10個
(10回分 送料/代引き手数料込み)
\9,800

 


お楽しみいただけたでしょうか?

次回は、今回扱ったカートリッジの清掃方法や、乾燥して詰まったカートリッジに渇を入れる、
復活方法をご案内いたします。




06/24追加!!

サンプル画像を追加しました。今回はdj430(hp51640a)での詰替え結果です。
さらに他の詰替えインク(染料系)を使用した結果も追加しました。


テスト環境
プロッタ hp designjet430
用紙 普通紙(一般的なA4コピー用紙)
モード 高画質(セットアップ印刷は強制的に高画質になるため)

純正インク
詰替え (顔料系)
<弊社取り扱い商品>
詰替え (染料系)

感想はどうでしょう。染料系と顔料系の違いに驚かれたでしょうか。
染料系の詰め替えに利用したインクヘッドが特別痛んでいるわけではございません。
共に詰替えは一回目のカートリッジです。印刷前には当然ノズル部分の清掃もおこないました。

この違いはインクの特性に帰結します。染料系インクは普通紙での印刷が苦手なのです。
必ず滲んでしまうんですね。コーティング紙などでは問題はないのですが、
製図環境でコーティング紙を使う機会はあまりありませんね。

最後に、純正インクとの差もご確認ください。



今回の件に関しまして、ご質問などがございましたら、こちらまでお気軽にお問合せください。
弊社ではお客様に安心してプロッタをお買い上げ頂く為に、誠心努力して参ります。ホームページ運営上、お気に付く点等がございましたら、お気軽にご意見・ご要望をお寄せ下さい。[ご意見・ご要望]
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